IIRCとは

IIRCとは、統合報告書のガイドラインを制定している、イギリスに本部を置く非営利団体です。

IIRCは、International Integrated Reporting Council(国際統合報告評議会)の略称です。 IIRCは、2010年にGRI(Global Report Initiative)とA4S(The Prince’s Accounting for Sustainability Project)によって設立されました。 IIRCは、企業に財務情報と非財務情報を統合的に公開する統合報告書への理解促進とその作成をサポートすることを目的としています。 IIRCの具体的な活動としては、国際統合報告フレームワークの作成が有名です。

国際統合報告フレームワークとは、IIRCが作成した統合報告書のガイドラインを示すフレームワークです。

国際統合報告フレームワークは、価値創造のプロセスに係る価値と資本の定義を行う「基礎概念」と、作成時の7つの「指導原則」、統合報告書に含むべき8つの「内容要素」によって主に構成されています。

「指導原則」

1. 戦略的焦点と将来志向

2. 情報の結合性

3. ステークホルダーとの関係性

4. 重要性

5. 簡潔性

6. 信頼性と完全性

7. 首尾一貫性と比較可能性

 

「内容要素」

1. 組織概要と外部環境

2. ガバナンス

3. ビジネスモデル

4. リスクと機会

5. 戦略と資源配分

6. 実績

7. 見通し

8. 作成と表示の基礎

IIRCとGRIの違いは対象範囲にあります。

情報開示のグローバルスタンダードを作るという点で、GRIとも少し似ているようにも思えますが、両者は異なります。 GRIがサステナビリティ報告書の開示サポートであるのに対して、IIRCはサステナビリティ関連だけではなく、財務情報をも統合したものの開示サポートをしており、対象範囲が少し広くなります。

IIRCとSASBは、組織統合することを2020年11月に表明しています。

IIRCは統合報告の国際フレームワークを開発し、SASBは業種別のサステナビリティ報告の基準策定を進めてきました。 両団体は、機関投資家を主な対象者として想定しており、一貫した投資家向けの企業報告枠組みを構築するステップとして、両団体の組織統合が決定されました。

<関連用語リンク>

​・SASB

​・GRI